2007年06月07日

ブレーキローター

 ブレーキチューニングメニューの中でも、絶対的制動力を向上させるのに、最も確実に効果が上がるとされているのがローターの大型化です。
 ブレーキローターの直径を大きくするチューニングです。

 ディスクブレーキはホイールと一緒に回転するブレーキローターを、ブレーキキャリパーにセットされたブレーキパッドで挟みつけることで制動力を発揮しています。
 ローターを大型化すると1回転あたりのパッドと接触する面積が増えるので、それだけ制動力が向上します。

 でも、大型化するとそれだけ重くなり、運動性能に大きく影響するバネ下荷重が増加してしまうため、それらを考慮した適度な大型化が必要になります。

 かつてキャリパーが1ポットから2ポットへと進化したのは、キャリパーピストンを2個にすることで1個ずつの直径を小さくし、できるだけローターの外側にセットして、結果的にローターの大径化と同じ効果を得ていたのです。

 ディスクローターはブレーキパッドと同じように消耗しています。
 ほとんどの純正ディスクには、「MIN.TH.4mm」という表示刻印がされています。
 これは使用限度を表すもので、「MIN」はMinimumの略で「最小限度」、「TH」はThicknessの略で「厚み」という意味です。
 この場合はディスクの使用限度が4mmという意味になります。
 使用限度は各メーカーにより若干異なりますが、0.5mm〜1.0mm減ったら交換というケースが最も多いようです。

 DUCATIの純正ディスクなどは、0.4mm減ったら交換の指定になっているものもあります。
 0.4mmということは、片面で考えると0.2mmです。
 攻撃性の高いブレーキパッドや、レーシングキャリパー等を一般公道で使用していたりすると、磨耗は急激に進み、熱やひずみ等の原因となります。

 指でディスクを触ってみて段差を感じ取れるようなら、どんなに良いパッドを装着しても満足した「効き」を得ることはできません。

 ブレーキローターには、スリットタイプとホールタイプがあります。
 スリットタイプはホールタイプに比べると僅かですが、ローターのもつ熱容量が大きく、その分だけハードなブレーキングに耐えることができます。
 ホールタイプは軽量化という面で優位性が高く、放熱性でも勝っています。
 しかし、これらは厳密に比較した場合に僅かに生じるレベルのもので、特にストリートで使用する場合に両者の違いを体感することは難しいと言われています。
 どちらもブレーキローターとして十分な性能を備えており、自分の好みのルックスで選んで差し支えないと思います。



【サンスター】レーシングディスクローター スリットタイプ


【サンスター】レーシングディスクローター ホールタイプ


【エイ出版】サスセッティングマニュアル
 2002年のサスセッティングの本ですが、サスペンションはもちろん、各社のキャリパーやディスク、パッド、マスターシリンダーなどのカタログが充実しています。


posted by nekopunch at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | パーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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