2009年08月14日

コーナーの立ち上がり

 立ち上がりは、MotoGPライダーのように気持ちよくアクセルを開けたいところですが、実際には「いきなり後輪がズルッと滑ったりしないだろうか」、「アンダーステアが出て旋回の軌跡が大きくなりそうで怖い……」という不安が付きまといます。

 そういう場合にはイメージばかりが膨らんで、高回転をキープしようとしがちです。しかし、まだバイクがバンクしている最中に高回転でアクセルを開けると、すぐにエンジンが吹けきってしまいます。

 タイヤのグリップもかなり厳しく、それ以上回転が上げられないためにパーシャルスロットルと同じくトラクションのかからない状態に陥ってしまうのです。

 立ち上がりにおいて大切なのは回転上昇の落差。レスポンスの鋭くない低回転からスロットルを大きく開けて、トラクションとともに安定感が強まる感じを掴むことが重要です。そのためには“低回転からアクセルを開け始める”、これが鉄則といえます。

 ポイントは“低回転から”と“スロットルを大きく開ける”の2つに分かれます。まずは前者について説明していきます。

 コーナリングにおいて向き変えが完了したのち、中速回転域からスロットルを開けていくと、パワーバンドに入ったエンジンが急激にレスポンスして、それに伴って車速も上昇してしまいます。

 そのためにラインが膨らんでしまうという結果に陥りがちです。ここで、ポイントである低回転でコーナーに進入し、向き変えが終わったらインに向かってスロットルを開けてみます。

 低回転ゆえにエンジンはほとんどレスポンスしないので、最初のうちは車速がほとんど変わらずにトラクションがかかって安定します。そのあとは緩やかながらにして加速状態は続き、旋回力もキープすることができます。

 ここで重要となってくるのが“スロットルを大きく開ける”こと。コーナーが終わって直立状態になるまでパーシャルというライダーも少なくないと思いますが、それではトラクションは得られません。

 低回転域で大きく開けることが大切です。ビッグバイクなら2000rpm+αくらいでしょう。もしスロットルを大きく開けるのが怖いと感じるようであれば、まず直線で試してみるのがオススメです。

 マイルドな加速感を確認しつつ、スロットル開度と加速感の関係をカラダで覚えておけばトライしやすいはず。コーナー出口で直立状態になるころにエンジンがレスポンスする回転域にくるよう組み立てできるようになれば、立ち上がりは完璧といえます。

 さて、ジムカーナではどうでしょう。
 ほとんどの参加車両は、フロントのスプロケットを小さくしているので、いきなりアクセルを大きく開けると、おそらく大きな加速にフロントタイヤが耐えられず、スリップして転倒してしまうでしょう。

 立ち上がりで、トラクションをかけつつマイルドな加速をしていく・・・。リヤブレーキがポイントになるのかもしれません。



アクセル11-1-2.jpg
適切な回転域でスロットルをスパッと大きく開けたいところだが…
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2007年06月14日

8の字、回転、スラローム

 ジムカーナのライディングについて、どうすれば上達するか悩むものです。
 速く走るためのコツは人それぞれだと思いますし、表現の仕方もまちまちです。
 わたしには次のアドバイスがピッタリです。

○8の字
 パイロンから約2.5mくらい離れたところからすでにバイクを寝かせた状態でアプローチします。
 早く立ち上がろうとすると膨れてしまうので2本のパイロンを結んだ直線を早くまたぐように意識します。
 コツはバイクの向きが変わるのを少しだけ待って立ち上がることでしょうか。
 でもそのときバイクを起こしてしまうと遅くなってしまうようです。

○回転
 早い回転をする方法は、バイクを寝かして小回りをするのが一番良いとされています。
 ポイントはいきなりハンドルロックするのではなく、だんだん小さくなる渦巻きのように回りこみ最後にハンドルロックする感じです。
 そして回転が終わる頃に直ぐにバイクを起こさないでそのままのバンク角を維持したままアクセルを開け立ち上がります。

○コーススラローム
 コーススラロームは8の字や回転のように条件が一定でないのでおおざっぱな表現になりますが、寝かすと早くなることは間違いないようです。
 そして無駄に膨れないことでタイムを短縮できる場合もあります。
 これをまとめるとめいっぱい寝かして最短距離を全開で走るといったところでしょうか。




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2007年05月12日

雨のライディング

 ジムカーナの大会は雨の日も開催されます。
 雨のライディングは苦手の人も多いようですが、雨の日こそ走りの実力がハッキリ出るものです。

 雨の日の走行で一番注意したいのは速度です。
 濡れた路面では温度が低いため、タイヤの温度も上がりにくくなり、タイヤのグリップ力が低下していることを意識する必要があります。
 いくら溝が十分にあるタイヤでも、温まっていなければ十分な性能を発揮することは出来ません。

 また、車体をあまり寝かさないことも重要です。
 最近のハイグリップ系のタイヤはドライグリップ優先で設計されているので、ウェット路面では性能が著しく低下します。
 エッジ部分までしっかり刻まれた溝のあるタイヤは排水がかなり期待できますが、溝のないタイヤは転倒のリスクが大きくなります。
 排水性優先のレインタイヤは、細かいブロック状のトレッドパターンや専用のコンパウンドを使用するなど、ストリートタイヤでは勝負にならないほどの性能を発揮します。

 そして、すべての動作、操作を穏やかに行なうことです。
 ブレーキングや倒し込み、加速など、動作を切り替えるときにはバランスを崩しやすいので、繊細な操作をし、タイヤになるべく負担をかけないように走ることが必要です。
 ドライのように進入でブレーキを引きずる走りはリスクが高いので、直線で速度を落しきることがポイントになります。
 立ち上がりでもコーナーの出口からできるだけ直線的に加速ラインをとります。

 路面グリップの低い雨天ではごまかしが利かないので難しいのですが、まず安全を考えて走りたいものです。



写真は「PIRELLI DIABLO RAIN」
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