2009年09月09日

デュアル クラッチ トランスミッション

 本田技研工業は、世界初のバイク用「デュアル クラッチ トランスミッション(DCT)」を開発したと発表しました。
 簡単な操作でスポーツライディングが楽しめ、さらに伝達効率が優れた機構によって、燃費性能も従来のマニュアルトランスミッションと同等以上の性能を実現しています。
 2010年に欧州と北米、日本で発売予定の大型スポーツモデル、新型「VFR」に採用を予定しています。

 今回開発したバイク用DCTは軽量でコンパクトなため、既存のエンジンレイアウトを大きく変更せずに搭載できます。
 スクーターなどに使われているベルト式CVT(無段変速機)に比べ、変速時間が短くパワーロスも少ないとのこと。
 バイクに求められる繊細なアクセル操作に対応するために、電子制御技術を駆使して違和感のないスムーズな発進と変速特性を実現しています。

 それから、ライダーの要求に幅広く対応するため、一般走行用の「Dモード」と、スポーツ走行用の「Sモード」の、2種類のフルオートモードと、マニュアルトランスミッション感覚の走行を可能にする「6速マニュアルモード」を備えています。
 今後は二輪の大型機種に順次採用を検討するなど、特に先進国でのスポーツモデルへの適用拡大を予定しています。

 VFRは白バイにも採用されたバイク。
 以外にコンパクトな車体は、とても扱いやすそうでした。
 スポーツ走行用の「Sモード」はどんな走りができるのか楽しみです。
 バイクはどんどん使いやすくなるようですが、ジムカナーに使えるようなバイクはそれに伴って減っていくような気が…

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posted by nekopunch at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 二輪雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月14日

新しい騒音規制

 昨年の2008年末、新しい騒音規制が告示されました。
 これはマフラーの構造を簡単には変更できないようにすることや、アフターパーツメーカーが作る交換用マフラーについても「加速走行騒音」を適用するといった内容が中心になっています。
 この新騒音規制は10年4月から、つまり来年の春から生産される二輪車(輸入車を含む)に対して適合されます。四輪車も同様です。

 従来は、車検時には3種類の騒音のうち、「近接排気騒音」だけをクリアすればいいことになっていました。
 それが新しい騒音規制では、車検時でも「加速走行騒音」をクリアしなければならないことになりました。

 「加速走行騒音」の測定には、ちゃんとしたコースや設備が必要になります。
 現在の車検場では、おいそれと計測できるものではありません。
 そこで実際の運用では、新車時のマフラー構造を簡単には変えられないようにして、新車時の「加速走行騒音」をキープさせることで、使用過程時の騒音規制をクリアしたと見なすことになるようです。
 また交換用マフラーについても、メーカー純正装着マフラーと同じように「加速走行騒音」をクリアしていれば、合法的に使用できます。

 言うのは簡単ですが、実際にそういったマフラーを作るのはとても大変なことなのです。
 加速騒音の「73dB(125cc以下は71dB)」という基準は非常に厳しく、先述したようにチェーンの油が切れて音が大きくなった程度の、ちょっとした整備不良でも超えてしまうレベルです。
 マフラーメーカーによっては、適合をあきらめて違法マフラーを製造したり、交換用マフラーの製造そのものを止めてしまうのではないかと懸念されていました。
 もし違法マフラーが氾濫すれば、今よりもバイクの騒音問題はひどくなりかねません。

 そこで、実際に告示された規制では、交換マフラーは「82dB(125cc以下は79dB)」以内とやや緩めの規制となりました。
 これでどうやら、合法的な製品を作っていこうという意欲を持つアフターパーツメーカーが、生き残る可能性が見えてきました。

 今回の規制はずいぶん(アフターパーツメーカー)業界の声を聞いてもらった上での決定となりました。
 当初は新車時の加速騒音(73dB)がそのまま交換用マフラーにも当てはめられるということでしたが、それでは非常に厳しいわけです。しかし実際の新騒音規制では82dBと定められました。
 これであれば実現はそれほど難しいものではありません。

 規制値が実現可能なレベルに落ち着いたのはいいですが、それを無視した違法な製品が出回っては意味がありません。
 交換用マフラーを購入するユーザーにとっても、その製品が規制をクリアしているかを簡単に、確実に確かめられる仕組みが必要になってきます。
 そうなるとJMCAの認証制度がより重要になってきます。
 今回の規制で交換用マフラーには『装置型式指定品表示』や『性能等確認済表示』などが必須になるので、JMCAでもそれに対応するよう準備を進めています。

 これは国内の交換用マフラーに限った話ではなく、純正マフラーには「純正品表示」、外国産のマフラーには「国連欧州経済委員会規則(ECE規則)適合品表示(Eマーク)」、もしくは「欧州連合指令(EU指令)適合品表示 (eマーク)」が必要になります。

 車検がない250cc以下のバイクや原付も例外ではありません。
 車検はなくても、取り締りで引っかかるということは十分考えられます。
 2010年の春以降は、認証マーク付きのマフラーならOK、マークがなければ整備不良で違反切符を切る、といった取り締りが増えるはずです。

 バイクのパーツを変えたりセッティングを変えるのは、バイクにとって楽しみであると同時に、正しく行えば安全性を高めるためにも意味があります。
 もちろん法規の範囲内での話ですが。
 しかし、やたらうるさいバイクが多くの人の迷惑になっているのも事実です。
 今回の規制で違法マフラーが減って、街が少しでも静かになればこれほどありがたいことはありません。

 もう一つ、バイクはとても将来性の高い乗り物です。
 例えば地球温暖化の原因と言われているCO2ですが、CO2の排出量は燃料消費率に比例します。
 つまりクルマよりも軽量で燃費がいいバイクは、そのぶんCO2の排出も少ないのです。
 欧州では自動車のCO2規制が始まりつつあり、日本でも同様の規制が施行される可能性が、ないわけではありません。

 わたしたちが乗っているバイクは、環境的に優れた乗り物に乗っているという誇りを持っていいと思います。
 そしてもし、騒音をまき散らすようなマフラーを装着しているのなら、それはすぐに止めたほうがいいかもしれません。
 そうした行為は、バイクとバイク乗りの首を絞めていることになるからです。

 ジムカーナにも車検はありますが、最近はそれほど厳しく言われなくなりました。
 数年前までは、「近接排気騒音」を測定していましたが、昨年は実施されていないように思います。
 わたしのバイクも車検ではなんとか騒音規制をクリアする程度。加速走行騒音規制をクリアすることはきっと難しいでしょう。

 二輪の生産終了が止まらない中、マフラーについて少々考えさせられました。


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VMAXのマフラー部分。国内仕様(151PS)は日本の騒音規制に対応するため、マフラー出口を二重パイプにして、輸出仕様(200PS)よりも口径を小さくしています。

 
posted by nekopunch at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 二輪雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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